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水虫

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水虫は足の皮膚に起こる感染症で白癬菌というカビの一種が感染することで発症します。放置してしまうと感染が長期化し、様々なトラブルを引き起こすので注意が必要です。

放置しておくとこんなことになる可能性があります

水虫

水虫の原因の白癬菌はジメジメした環境で繁殖する真菌です。細菌類(例えば大腸菌など)と異なり皮膚表面に感染しても非常に強い菌で、なかなか人体の免疫だけでは退治することができません。このため水虫の治療には抗真菌薬の外用薬が必要になります。水虫を放置してしまうと爪水虫という爪に水虫が感染した病気になってしまうこともあるので、早期に発見し、早期に治療を行う必要があります。水虫は家族にも感染させてしまうことがあるので、治療を行う際には感染を広げないための工夫も必要になります。

水虫の症状

水虫というとすぐに思いつくのは足の水虫でしょう。
足の水虫は5人に1人といわれるほど多くの方に見られる皮膚疾患です。新宿の当院皮膚科を受診される患者さんでも、足の水虫を患っている患者さんは少なくないです。特に新宿駅周辺や西新宿にお勤めの方によく見られ、革靴やブーツなどで蒸れやすい環境の方が多い傾向にあります。
症状はジクジクした=水虫のように感じますが、さまざまな症状があります。まずは足の指と指の間の皮膚が湿ったような皮膚になり、皮膚もだんだんと白くふやけたようになったり、出血ではないけれども赤色に変化したりもします。

またかなり強いかゆみも伴うという趾間型(しかんがた)もあります。
小水疱(すいほう)型は足の指と指の間よりも、指の付け根周囲や足の裏に現れる小さくて赤い複数にわたる水ぶくれが症状として現れます。
水泡の大きさが容易に確認できないほど小さければ、細かい薄皮がむけたように見えるケースもありこちらもかゆみを伴います。
皮膚が単に乾燥したように見える角質増殖型(かくしつぞうしょくがた)もあります。
主に足の裏やかかとに見られる症状で、かゆみはなく皮膚が厚くも硬くもなり、粉をふいたように皮膚がむけ落ちていきます。
多くの方が持つ水虫のイメージと異なるため、発見や治療が遅れる原因となる症状です。
足の指や足の裏だけに水虫の症状が出るとは限りません。
爪に水虫の菌が侵入してしまうと、爪色が濁り爪の質も厚く弾力性のない硬さになっていきます。
そのほか体中に生じる赤いラインで地図をかいたような形が広がる体部白癬(たいぶはくせん)も症状としてあげられます。
その他、股部白癬(こぶはくせん)は足の付け根内側に赤い盛り上がりとかゆみを症状とします。
頭皮の水虫では頭部白癬(とうぶはくせん)と呼ばれ、毛穴が赤く腫れ上がったようになる外観や脱毛などの症状が現れます。

水虫の症状に似た皮膚疾患

水虫の原因菌は白癬菌で、増殖を繰り返すことで症状が悪化していきます。
皮膚の赤みや水ぶくれ、皮膚の落屑、かゆみなどは水虫の症状の特徴ではありますが、同じような症状を現す疾患は他にあります。
見るからに白いカビのような外観となるカンジダ症では、かゆみもあり皮膚のふやけ方もよく似ています。
汗疱性湿疹という疾患では、かゆみはそれほど強くなくても手足にブツブツした水泡が現れます。
ほかには化学素材のもの接触することで赤み、かゆみ、ただれなどが生じる接触性皮膚炎などもあげられます。
水虫は簡単に自己判断できそうに思えますが、皮膚科において患部の角質を採取し顕微鏡で菌の存在を確かめなければ特定できない疾患です。
放置することで周囲への感染も十二分に可能性があります。
足に限らず皮膚や爪の異変を自覚した場合には、新宿駅西口にある当院皮膚科にお気軽にご相談ください。

ドラッグストアでも販売されている水虫薬

水虫に効果的な抗真菌薬の塗り薬は、皮膚科などの病院の処方せんがなくても、ドラッグストアで販売されています。様々な種類がありますが、クリームタイプや軟膏タイプ以外にも、スプレータイプの抗真菌薬もあります。

なお、爪水虫には、塗り薬はあまり効果がないので、抗真菌薬の飲み薬を使用します。抗真菌薬の飲み薬は、肝臓に負担をかけることもありますので、定期的な血液検査が必要です。

水虫と間違えやすい皮膚病

足の湿疹=足水虫とは限りません。水虫以外にも足に湿疹ができる皮膚病は多くの種類があります。特に頻度が多いのが、汗疱と、接触性皮膚炎になります。
水虫とそれ以外の足の皮膚病では、治療法が変わります。

  1. 汗疱(汗疱)
    汗による蒸れなどがきっかけで発症することがあります。革靴やブーツなど蒸れやすい環境で特に起こりやすく、蒸れないように工夫することは大切です。
    かゆみが強い場合や、炎症が強い場合は、ステロイドの外用薬を使用します。
  2. 接触性皮膚炎(かぶれ)
    水虫に効果的な抗真菌薬の外用薬で、かぶれることがあります。水虫による湿疹なのか、抗真菌薬の塗り薬によるかぶれによる湿疹なのかはっきりしない場合もあります。
    接触性皮膚炎は、ステロイドの外用薬を使用して、炎症を抑えます。
  3. アトピー性皮膚炎
    元々アトピー持ちで、足の裏に炎症を起こすこともあります。保湿剤の外用薬、ステロイドの外用薬を使用します。
  4. 細菌感染
    何らかの原因で、湿疹から細菌が感染することもあります。抗生物質の内服薬を使用します。細菌感染がひどく痛みが強い場合は、抗生物質の内服薬を使用する場合もあります。
  5. 皮脂欠乏性湿疹
    冬など乾燥しやすい季節に多く、かかとなどを洗いすぎで脂分が少なくなり、湿疹となることもあります。保湿剤の外用薬やステロイドの外用薬を使用します。まずは、洗いすぎには注意をして、亀裂などができて、しみる場合は、刺激の少ない軟膏を使用すると良いでしょう。
  6. 掌蹠膿疱症
    足の裏に膿疱ができます。ステロイドの外用薬などが使用されます。